其の一
[2014年2月3日]
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私の生まれた辻川の家は、私の生まれる前年、即ちちょうど祖母が亡くなった翌年、生野街道のかたわらの粟賀か福本あたりにあった老人夫婦だけの、医者か何かの家を買ってきて建てたものであった。
(故郷七十年 私の生家)
「私の家は日本一小さい家だ」ということを、しばしば人に説いてみようとするが、じつは、この家の小ささ、という運命から、私の民俗学への志も源を発したといってよいのである。
(故郷七十年 昌文小学校のことなど)
いまもしきりに思い出されるのは、長兄の許に嫁いで来て、母との折り合いが悪く実家に帰った兄嫁のことである。北野の皐(おか)という医者の家であったが、その前に夏になると美しく咲く大きな池があった。・・・ある冬の日、2、3人の友人たちとともにそこで氷滑りをして遊んでいた。子どものことで気がつかなかったが、池の中心の方は氷が薄くなっていた。家を出された兄嫁は土堤から見つめていたのであろう。・・・兄嫁は、いきなり家から飛び出して来て私を横抱きにすると、家へ連れて行ったものである。
(故郷七十年 兄嫁の思い出)
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